茶道と庖刀式について
大森茶寮の主人でもある板長は、かつて板前としての経験を積む中で、日本料理の腕をさらに極めるために茶懐石を学ぼうと決意。
茶懐石を習得するのに茶道は避けては通れない道でしたので、一度板前を辞め、裏千家の本家本元に修行に向かいました。
1年間裏千家への出向を終えた後、さらに日本各地で板前の修行を積重ね、その修業先の親方より庖刀式を伝授。四條眞流の庖刀式は板前の師弟関係にあるもののみ、受け継がれているのです。
無形文化遺産としての日本料理
2013年に「和食」が無形文化遺産に登録され、世界中から日本料理への関心が高まっています。
無形文化遺産としての和食とは「寿司」「天ぷら」といった料理そのものではなく、茶道や庖刀儀式などの文化的な一面も含めて評価された背景があります。
大森茶寮では、その日本料理の素晴らしさを守り、次の世代へ守り伝えていきたいと考えています。